オリレギで何か←

人の腕よりも太い鉄バイプが床に並ぶ。見た目は危なっかしいが、ここはちゃんとした通路だった。
ここは都市の機関部。この大きな都市を動かす、何よりも大切な場所。

そんな機関部を必死になって駆けていく少年がいた。ばかみたいに太いパイプにスニーカーの擦れる音と、少年の荒い息がやけに響いた。
普段なら、機関部の中は活発に動き、そんな小さな音なんて響くはずもない。ならこれは異常事態とよべるだろう。
時刻都市クローカスは全機能が停止していた。
それと同時に、電子精霊のクローカスも姿を消したのだった。
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何だこれ←